大阪上河図・UBPA大阪ケースの展示案が発表
2010/02/10

大阪館の見学順序

ファサード
2010年上海万博ベストシティー実践区大阪ケースの展示案が、このほど発表された。豊臣期の大坂図屏風絵、金貨天正長大判や、大阪城天守閣の鯱など歴史的に貴重な資料の複製を展示しながら、大阪・関西の環境先進技術を、中国で関心の高い「水」、「エネルギー」の分野で、実物、映像などを使って紹介する。
「環境先進都市・水都大阪の挑戦」をテーマにする大阪館は、中国人の誰もが知っている傑作図巻「清明上河図」に倣った空間をデザインし、水都大阪の環境への取組みや魅力を「体感できる大阪上河図」として館内に描く。
大阪館の展示案によると、ファサードと三つのエリアに分けられる。三つのエリアはそれぞれ、都市環境改善の取組みと、水都大阪のにぎわい、水都再生の取組を中心とした都市魅力で、大阪・関西の環境先進技術、関西の都市魅力を展示する。
ファサードは、FM802のアートプロジェクト「digmeout」と共催で作品の募集を行い、最優秀作品として選定された大阪出身のイラストレーター・形部一平氏の作品「NEW WORLD」を採用する。大阪の伝統と現代のジャパニーズカルチャーが、細部に至るまで描かれ、何度見ても楽しめるものとなっている。

桜の通り抜け

夏の天神祭

秋の御堂筋のイチョウ並木

冬の中之島のイルミネーション
第1エリア:「桜のトンネルと水都大阪のにぎわい」を体験
同館に入ると、「桜の通り抜け」をイメージし、8台のプロジェクターによって構成され、「なにわ大放水路」を模したトンネルの壁面一面に、大阪の春の美しい桜と水の世界を映像で展示する。桜の通り抜けの先では、上海を起点にした、大阪の地理的位置と上海・中国とのつながり、都市環境改善の取組みをパネルで紹介するとともに、春の造幣局の通り抜け、夏の天神祭、秋の御堂筋のイチョウ並木、冬の中之島のイルミネーションなど、四季の移ろいに併せて、現在の大阪の風景、水都大阪のにぎわいを映像で展開する。
第2エリア:「花と緑、光と水」のショー
第2エリアに入ると、「水の回廊」に沿って、水と光の涼やかな世界を演出しているところが見える。水の跳ねる音が心地よく響く空間である。それから、噴水のカーテンが見え、その向こうに1辺6mの四方向全周映像の「なにわの時空シアター」が現れる。シアターでは、水と共に発展してきた水都大阪を時間旅行の中で描く。シアターを出ると最初に目に入るのは、高度な技術で再現した豊臣期の大坂図屏風絵。また、世界最大級の金貨天正長大判や、大阪城天守閣の鯱など歴史的に貴重な資料の複製を展示する。

噴水のカーテン

「なにわの時空シアター」
第3エリア:「環境先進技術/関西の魅力」を展開
それから、大阪・関西の環境先進技術を、中国で関心の高い「水」、「エネルギー」の分野で実物、映像などを使って展示する。
まず、琵琶湖・淀川流域を中心として、水質汚濁問題の経験から育まれた水技術を紹介する。上流から下流に至るまで、貴重な水資源を高度に循環再利用する技術を展示する。「大阪」=「美しい水」「おいしい水」のイメージを、水道技術、下水道技術、排水処理技術、逆浸透膜によるろ過技術、海水淡水化技術、管路技術映像などを用いて直感的にアピールする。
さらに入ると、高度なものづくり技術を背景に大阪・関西に集積するエネルギー技術を、先端技術による体験型展示を中心に、親しみやすく紹介する。例えば、水素と酸素を反応させ、エネルギーを取り出す燃料電池は、排出される水だけという次世代エネルギーを家庭で実現する技術や大気などが持つ熱を有効活用して、使った電気エネルギーの量に対して3倍以上の「熱エネルギー」を取り出すヒートポンプ技術によって、自然のエネルギーを家庭の暮らしの中で活かし、省エネルギーを実現する高効率ヒートポンプ給湯機である。
また、エネルギー技術として大阪大学の熱電変換技術を紹介するとともに、大阪市立大学による世界初の人工オーロラ発生装置により、天空から降り注ぐ美しいオーロラの姿を、また大阪府立大学の人工光型植物工場技術を展示する。
最後は、「関西の都市魅力を発信」コーナーである。「観る」「食べる」「遊ぶ」のテーマで、関西各府県市の持つそれぞれの魅力をグラフィックと映像により紹介する。
関係者によると、大阪館はB4-1号館にあり、出展スペースが646平方メートルで、140万人の来館者数が見込まれている。現在、大阪館の建設は終了し、内装を行っているところだ。

豊臣期の大坂図屏風絵

金貨天正長大判や

大阪城天守閣の鯱

体験型展示

関西の都市魅力・現地のHello Kitty
(曹 俊)








