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マスコットの誕生まで
2007-12-15
 2007年12月18日夜、全世界は再び中国2010年上海万博の開催地である上海に注目した。中央テレビ局、中国人民ラジオ局、中国国際放送、東方衛視は、全世界に『吉祥中国――中国2010年上海万博マスコット発表会』を生中継し、中央、中国及び海外のメディア100社以上が、この世界に注目され、民衆に期待され、心を奮い立たせる一刻を共に物語り、報道した。

 吉祥を示す貝殻が開くにつれて、ピカピカの真珠が自然に滑り落ち、ドミノ倒しがウォータースクリーンのように押し広がり、変化していく。45秒のドミノ倒しの実演は、会場全体とテレビの前の視聴者を盛り上げ、全世界の目が舞台中央に絞られている。まもなく、中国2010年上海万博のロゴが、上海万博のマスコット?海宝に変わり、会場全体から潮のような拍手が起きた。アニメのイメージ?「海宝」が手を振って、音楽のリズムに乗り、楽しく歌った時、会場全体で打ち振られていたランプは、色彩豊かな海になった。自信たっぷりで、楽しく、可愛いく、気が利く「海宝」は、全世界的に注目された夜に、最も耀くスターになり、正真正銘の「四海の宝」となった。

 海宝は漢字の「人」を核心にするアイデアであり、生命と活力を代表する海の青色である。その微笑みは、中国が積極的、楽観的、健全に向上する精神面を展示し、胸を張り、頭を上げたりする動作は、両手の動きと合って、包括と情熱を示す。立てた親指は、世界各地からの友人に対する誠心からの招待を発している。

 「マスコット」はホストの特徴を代表するシンボルとして、国の文化の象徴である。各面から、ホストの歴史的発展、文化的観念、イデオロギー及び社会的バックグラウンドを示し、政治、経済、文化などの分野で、非常に重要な役割を演じている。中国の世界に向けた「中国2010年上海万博を成功した、素晴らしく、忘れがたいイベントを開催する」という約束を実行するには、素晴らしいマスコットが必要なのである。

 全国の力を結集し、世界の知恵を集め、上海万博テーマと理念に合うマスコットを選出するために、上海万博事務協調局は2007年1月17日から、『人民日報』、中央テレビ局、中央人民ラジオ局、『解放日報』、『文匯報』など主流マスコミを通じて、『中国2010年上海万博マスコット募集公告』を発表し、上海万博マスコットの世界的な募集イベントを本格的にスタートさせた。上海万博事務協調局は、上海万博マスコット募集弁公室も設立した。

 1月17日から5月31日まで、募集弁公室の50人以上のスタッフは、中国国内の1500社以上のデザイン会社、800社以上の広告会社、1000社以上のアニメ会社と200校以上の大学などと打ち合わをし、各種の人々8万人と直接に折衝し、デザイン界、美術界、アニメ界と教育界の複数の専門家と幅広い民衆を上海万博マスコットのデザインに広く参画してもらい、国内外の多数の専門機構、専門家?学者、デザイン系大学は、この組織的活動に熱心に対応し、中国人民の幅広いサポートを受けた。

 2007年5月31日は、上海万博マスコット募集イベントの締切であり、アジア、ヨーロッパ、南米州、北米州、大洋州など5大州の中国、米国、イギリス、フランス、ドイツ、オーストラリア、イタリア、スペイン、フィンランド、ルーマニア、ニュージーランド、メキシコ、ポルトガル、日本、韓国、インドネシア、マレーシア、シンガポール、ベネズエラ、カナダ、コロンビアなど21カ国から26655点の応募作品を受け付けた。そのうち、中国大陸の作品は26203点、台湾・香港・マカオが21点、国外が431点だった。中国の各省、自治区、直轄市が、マスコットの募集に参加し、応募作品数の上位10位は、上海、吉林、河南、陝西、山東、江蘇、浙江、北京、天津、遼寧だった。中国の総力を挙げて、世界の知恵を集めるという募集の主旨を誠実に実行したのである。

 26655点の応募作品で、10歳以下の作者の作品数は総数の7%、10~20歳の作者の作品は約35%、21~35歳の作者の作品は約28%、31~40歳の作品は約19%、50歳以上の作者の作品は約11%を占めた。投稿者の男女の割合は約56:44だった。

 応募者の職業は学生、幹部、定年者、運動選手、看護婦、デザイナー、一般職員、画家、作家、教師、俳優などである。原稿数は地域別に見ると、東部沿海地区が約69%、中部地区が約20%、西部地区が約11%を占めた。

 135日の募集期間、1時間当たり8点の応募作品を受けた。5月31日の締切以降でも、数百点の応募作品が相次いで募集弁公室に着いた。

 募集イベントが終わった後、上海万博事務協調局は2007年6月下旬、マスコットの審査を始め、厳しく規範的な『選定ルール』を作成し、組織審査委員会はすべての応募作品をまじめに、厳格に、客観的に、公正な審査を行った。11人の審査委員は、美術、デザイン、文化、マーケティング、アニメなどの専門分野のメンバーで、出身地も北京、上海、広東、香港、台湾などや日本、イタリア、ポルトガルなどからで、専門性、代表性、権威性と国際性が高い人ばかりであった。すべての審査は、公証機構の監督と公証を受け、審査活動の規範性、客観性と公正性を確保した。

 これまでの万博、五輪の経験によって、審査委員会が推薦する作品の実際状況による審査が終わった後、入選した作品を以下の四つの面で、専門論証、案改善とデザインアップを行った。①マスコットのテーマ具現を強化すること②マスコットの形のデザインを美しくすること③マスコット商品のデザインを優良化すること④マスコットの理念を深くすることーーである。このため、上海万博局は募集弁公室と協調し、上海の有名デザイナーの邵隆図氏を始めとする修正チームを設立し、上海永堅企業形象策画有限公司、上海九木伝盛広告有限公司が参加する連合チームを組んで、上海永堅企業形象策画有限公司が提出した漢字からマスコットに発展するアイデアに対し、約3カ月かけてデザインの論証?改善を行った。10数回の案調整、市場調査を経た結果、修正チームは「人」――美しい都市の創造者と体験者に焦点を絞り、中国2010年上海万博マスコット「海宝」の核心デザイン理念が生まれた。

 中国2010年上海万博テーマ具現パンフレットによると、人間は都市発展を促進する核心であり、都市化プロセスで最も創造性のある主体である。人間は美しい生活の創造者であり、美しい生活の体験者でもある。上海万博マスコットのデザインはテーマ具現の角度から、漢字の「人」を創造的に選び出し、アイデアのポイントにした。マスコットの青色は地球、夢、海洋、未来、科学技術など要素を示し、上海万博の「より良い都市、より良い生活」のテーマに符合する。「世界各地の宝」の意味である。海宝は「人間」の都市多元文化融合の理想を示す。「人間」の経済繁栄、環境の持続発展可能な建設への称賛を示す。「人間」が都市の科学技術の革新?発展への限りない期待を示す。「人間」の都市コミュニティーの改造の願いも示す。「人間」の心の都市と村と共同反映の願いも示す。海宝は色に富む生活への憧れであり、色どりどりの命への祝いであり、中国?上海の世界各地からの友人への熱い招待でもある。海宝は、世界各地の友人と一緒に、中国2010年上海万博に参加して、それを物語ることを期待している。

 2007年12月18日、『吉祥中国――中国2010年上海万博マスコット発表会』は盛大に開催され、上海万博のマスコット「海宝」を世界に正式に発表した。

 上向いた髪の毛はうねる波浪のようだ。胸を張ったり、頭を上げたりする動作は、両手と合って包括と情熱を示す。立てた親指は世界各地からの友人に対する誠心からの招待を示している。海宝の微笑みは中国の積極的、楽観的、健全に向上する精神面を展示し、グローバルな都市文明発展の新しい成果を展示している。海宝は世界に「中国2010年上海万博、いらっしゃい!」という中国からの誠心からの挨拶を伝えている。